プライズ・デザイン・フォー・モダン・ファニチャー+ライティング2022

2022年9月30日にギリシャ・アテネの建築アートデザ都市研究ヨーロピアンセンターにて、「プライズ・デザイン・フォー・モダンファニチャー+ライティング2022」の授賞式が開催されました。ヨドコウプラスを代表してATELIER OPAのエミリアーノ・カッペリーニが参加し、シカゴアテネウムの会長で、シカゴ大学学長のナルキエヴィチ・レイン氏からトロフィーを受け取りました。授賞式と展覧会の様子を、1分半の動画にまとめました。

授賞式・展覧会参加レポート (ATELIER OPA エミリアーノ・カッペリーニ)

アテネへの招待

私の旅は、日本のアトリエOPAの杉原有紀から、イタリアの私の受信箱に届いた「ミッション・ポッシブル:ギリシャへの出張」というメールから始まりました。そのメッセージは、「Designs for Modern Furniture + Lighting 2022」の「ベスト・オフィス・オブ・ザ・イヤー」の式典に参加するように記してありました。アトリエOPAと鈴木敏彦は多くの栄誉に恵まれており、私が2018年に入社してからも、数々の国際デザイン賞を受賞しています。今回、私が驚いて目を見張ったのは、まずは国際賞の権威であり、次に、それを得るためには自分でアテネに行かなければならないということでした。ホテルと航空券の予約を終えると、ギリシャの首都に乗り込む準備はできましたが、私は不安になりました。

3400年の古都、アテネ

アテネは私にとって未知の目的地であり、建築界のあまたの巨匠が訪れては勉強してきた土地です。空港からの始発電車でシンタグマ広場に着くと、私はすぐにパルテノン神殿に向かって歩き始めました。アクロポリスの頂上にある神殿の風景は、店やレストランが立ち並ぶ通りを行き交う人々を何千年も魅了してきました。アクロポリスの入り口であるプロピュライアをくぐり、歴史的建築をさまようスリルは言葉では表現できません。想像力を働かせて、アクロポリスやアゴラの遺跡にソクラテスやプラトンのような才能ある人物がいる様をしっかりと思い描きました。

展示会の会場

ヨーロピアン建築・芸術・デザイン・都市研究センターに向かう時間となりました。小さな建物では展示会の準備がととのい、壁は、デザインコンペに入賞したプロジェクトがカテゴリー別のパネルで覆い尽くされていました。一流どころのプロジェクトに囲まれて、私たちのHOME OFFICEが紹介されているのを見ると、心が踊りました。受賞作品が掲載されたカタログを購入して、主催者の人たちと合流し、ガラ・ディナーに向かいました。

アワードセレモニー

授賞式は、アクロポリスからすぐ目と鼻の先にある超高級ホテル、ディバーニコレクションホテルのガーデンルーフで開催されました。背景にライトアップされたパルテノン神殿が見える、夢のような場所です。ビュッフェディナーの料理が並び、ステージ前のテーブルでは、各部門の受賞デザイナーが12のグループに分けられて紹介されました。シカゴ大学の学長であり、シカゴ・アテネウム・建築デザインミュージアムの館長であるクリスチャン・ナルキェヴィッチ=レイン氏が、デザインの重要性と、この賞の誕生について興味深い歓迎の言葉を述べました。続いて授賞式が行われました。参加した19名の受賞者は順に呼ばれ、トロフィーを受け取り、写真撮影があり、即興で短い感謝のスピーチを行いました。その多くは若手デザイナーで、私のテーブルでは12人中9人がイタリア人で、他に日本人とドイツ人もいました。

ミッション・ポッシブル

短いディナーの後、同じくシカゴ・アテネウム建築デザインミュージアムによる式典の第2部が始まりました。「アメリカン・デザイン賞2019」が、フェラーリの歴史的デザイナーであるフラビオ・マンツォーニに授与されました。銀の月桂冠の盾は、建築家のノーマン・フォスターやデザイナーのカリム・ラシッドも獲得したものです。月桂冠の枝の冠が授与されたあと、マンツォーニ氏は初期のデッサンからフェラーリを代表するモデルを紹介しました。デザインの分野において成功と革新に満ちた輝かしい経歴です。最後にデザートが供され、参加者全員の集合写真の撮影がありました。名刺交換の挨拶を交わした後、次第に人数が減っていきました。授賞式への参加は素晴らしい経験となりました。明るく光るパルテノン神殿に導かれて、私は今回の「ミッション・ポッシブル」を締めくくるべく、ホテルへ向かいました。

2022年10月23日まで同会場にて、受賞展覧会が開催されています。パルテノン神殿をはじめとする古代ギリシャの歴史的建築が残る街で、受賞者の最新のプロダクトを実物やパネルがご覧になれます。