Aluminum Propeller Products

開くとX脚、閉じると1本のフレームになるアルミプロペラプロダクツ。持ち運びが容易なプロペラスツールとプロペラテーブルのシリーズです。

Aluminum Propeller Products
Aluminum Propeller Products

Aluminum Propeller Stool

アルミプロペラスツール

1930年デンマーク製のプロペラスツールを、現代の素材と技術を用いて日本でリデザインしました。

デンマーク王立芸術アカデミー家具科で初代教授を務めたコーア・クリント(Kaare KLINT 1888-1954)は、過去の優れたデザインに学び、時代の要請や需要に合わせて再構成する手法をリデザインとして提唱しました。多くのデザイナーがクリントの折りたたみ型のプロペラスツールのリデザインを試みています。

リデザインの系譜

1930 コーア・クリントはプロペラスツールを発表しました。直径45mmの木製の丸棒をプロペラ状に削り出し、開くとX脚、閉じると1本の棒状のフレームとして組み合わさる仕組みです。

 
1961 クリントの同僚の教授のポール・ケアホルム(Poul Kjaerholm 1929-1980)は、ステンレススチール製のプロペラスツールを製作しました。

1970 同僚の教授のヨルゲン・ガメルゴー(Jorgen Gammelgaard 1938-1991)は、スチールロッドでリデザインしました。
 
1922 工学院大学建築学部教授の鈴木敏彦は座面を閉じるとすっきりと閉じるように、直径24mmのアルミ丸棒を用いてスレンダーかつ持ち運びしやすいフォルムを実現しました。

アルミプロペラスツール
サイズ:幅45cm 奥行き45cm 高さ45cm
着席時の高さ:40cm
座面:皮革(裏地はナイロン布)黒色、茶色
重さ:2.7kg

アルミプロペラスツールの特徴

  1. 材料

    強度に優れたNo.6000台のアルミニウム合金(Al-Mg-Si系)の直径24mmのアルミの丸棒を使用しました。

  2. 加工技術
    最先端の多軸NC旋盤でアルミ丸棒を精密に削りました。X脚を閉じる隙間なく組み合わさり、一本の丸棒のフレームとなります。
  3. 表面加工
    切削加工後のアルミ材にサンドブラストを施しアルマイト処理で梨地の光沢に仕上げました。
  4. 構造
    脚部の下部の横材の中央をワイヤーでつなぎ、たわみを防ぎました。
  5. 持ち手
    座面の両端に穴を設け、持ち手にYODOKO+2022 ロゴを施しました。

アルミプロペラスツール
サイズ:幅45cm 奥行き45cm 高さ45cm
着席時の高さ:40cm
座面:皮革(裏地はナイロン布)黒色、茶色
重さ:2.7kg

Aluminum Propeller Table

シンプルでコンパクト。プロペラ状の脚をさっと広げ、簡単に持ち運べるテーブルです。

オークの無垢材から削り出した縁高のトレーに、折りたたみ型の脚を組み合わせた持ち運び可能なテーブルです。専用バッグで持ち運び、脚部の突起をトレーの穴にはめて使います。

脚部はアルミプロペラスツールと同じくX脚の構造で、直径24mmのアルミ丸棒を精巧に削り出し、閉じると1本の棒状のフレームとして組み合わさる仕組みです。

アルミプロペラ 丸テーブル
トレー:幅50cm 奥行き50cm
脚部:高さ55cm
重さ:4.6kg
脚部:アルミ棒
天板:オーク材

アルミプロペラ 角テーブル
トレー:幅45cm 奥行き45cm
脚部:高さ70cm
重さ:3.9kg
脚部:アルミ棒
天板:オーク材

コーア・クリントのプロペラスツールのリデザイン  鈴木敏彦

武蔵野美術大学美術館所蔵のプロペラスツールには以下のような解説がある。
「アフリカの民芸品に折り畳むとその脚のそれぞれの部材が一本の丸棒となるスツールがあった。その脚は木製でプロペラ状に削られていた。コーレ・クリントがこれを今日的な技術や考えのもとで、リ・デザインしたのがこのプロペラスツールである。トネリコ材を使用し、X型のフレームのところをプロペラ状に削りだしている。また貫の部分は半円状となっており、両方とも折り畳むと丸棒になる。フレームが丸棒になることによって美しく納まり、持ちやすく軽くて移動しやすいスツールである。」

私はコーア・クリントのリデザインの教えに従い、1930 年に誕生したプロペラスツールの構造的原理に学びながら、素材をトネリコ材からアルミ合金に置き換え、最先端のNC 加工技術を駆使してプロペラ形状を精密に削り出した。アルミプロペラプロダクツは、この新しいX 型のフレームをスツールの脚とテーブルの脚に応用した2つのプロダクトだ。どちらも、YODOKO+ が提唱するニューノーマルの美しい暮らしに求められる、可変性と移動可能性を最大限に体現した道具になったと自負している。

製品写真:山田新治郎
写真:杉原有紀
デザイン:鈴木敏彦 + 株式会社ATELIER OPA

展示会スケジュール

エクステリアxガーデンエキシビション2024
2024年4月11日(木)、12日(金)
幕張メッセ ホール5 淀川製鋼所

エクステリア&ガーデンフェアNAGOYA2024
2024年5月23日(木)、24日(金)
ポートメッセなごや

関西エクステリアフェア2024
2024年5月30日(木)、31日(金)
インテックス大阪

エクステリアフェア2024 in 九州
2024年6
月26日(水)、27日(木)
マリンメッセ福岡

お問い合わせ
株式会社淀川製鋼所 建材開発室 販促・デザイングループ
TEL:06-6282-7034 FAX:06-6282-0043
Email:info@yodokoplus.com


ヨド物置から半世紀 ニューノーマルの暮らしをデザインする ヨドコウプラス 2022年、オンラインで働き多拠点を行き来する人々に、デザインブランドYODOKO+(ヨドコウプラス)を始めました。どこにでも設置できるヨド物置の思想を居住空間に拡張し、ニューノーマルの新しいインテリアを実現します。
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